日本に住んでいる限り切っても切り離せない台風。
一般的な火災保険では必ず補償に含まれています。
でも実は、古い火災保険の風災補償は、被害額によっては保険金が出ないことも。
今回は商品名も併せて紹介していきます。
ぜひ、この記事に記載した商品名と皆さんの加入している火災保険を見比べてくださいね。
補償の概要と事故例
記事のタイトルにある通り、この補償は「風・雹・雪」による損害3点セットの補償となっています。
当然3つ同時に発生する必要はなく風だけ、雪だけの被害でも保険金の請求はできるのでご安心ください。
保険金請求としてはこの3つのうち風によるものが圧倒的に多くなっています。
特に2018年は台風21号で約9000億円、台風24号で約2800億円もの保険金を支払っています。
台風21号は関西空港のタンカー事故が有名ですよね。
風災の事故事例
風災と聞くと台風を真っ先に思い浮かべるかと思いますが、突風や低気圧により発生した強風にあおられて破損した場合なども補償の対象となります。
実際にあった事故事例は以下の通りです。
- 屋根が飛んでそこから雨漏りが発生
- 何かが飛んできてガラスにあたって割れた
- エアコンの室外機が倒れて壊れた
- ドアが勢いよく閉じて開かなくなった
などなど、一般的に想像できそうな事故はすべて補償の対象となります。
一番上の雨漏りについてですが、建物の老朽化による雨漏りは補償対象外です。
ただし、台風によって建物が損害を受けた結果、発生した雨漏りは補償の対象となります。
保険会社(代理店)に雨漏りしていると伝えて「補償の対象になりません」と言われた経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
事故の連絡をする際は雨漏りしているという事実だけを伝えるのではなく、発生原因も一緒に伝える必要があります。
発生原因がわからない場合は原因調査中とお伝えください。
保険会社(代理店)に老朽化と思われてしまっては保険の請求が進みませんので気を付けてくださいね。
雹災の事故事例
雹災による事故事例は以下の通りです。
- ベランダの波板に穴が開いた
- 窓ガラスにヒビが入った
など、雹が落ちてきたことによって建物が破損した場合が補償されます。
雪災の事故事例
雪災による事故事例は以下の通りです。
- 雪の重みで屋根が落ちた、樋が破損した
- 落雪で外壁が破損
雪国にお住いの方は馴染みのある補償ですが、これから雪国に引っ越される予定のある方は覚えておいてほしい補償です。
古いタイプの火災保険に注意
保険会社(代理店)と話しているときに20万フランチャイズなんていう言葉を聞いたことはありますでしょうか。
昔ながらの火災保険では、風災・雹災・雪災の補償に対して支払保険金が20万円を超えないと支払い対象にならない(これを保険用語で20万フランチャイズといいます)というルールがあります。
20万を超えると全額支払われるのですが、超えないと1円ももらえません。
最近の火災保険ではなくなってきていますが、今でもこのタイプの火災保険に加入されている方はたくさんいらっしゃいます。
次の4つの保険がこのルールの対象です。
20万円以上の被害額が出ないと保険金が出ない商品
- 住宅火災保険
- 住宅総合保険
- 普通火災保険
- 店舗総合保険
ただし、名称がこれに該当していなくても特約によって20万を超えないと補償されない保険もあります。
ご加入の保険がどうなっているかは保険会社(代理店)に一度ご確認ください。
また、実際に対象外の契約に入っている場合は、今の契約を解約して新しい契約に加入しなおすことをお勧めします。
ガラス1枚の破損程度だと20万円の支払いにならないケースもざらにあります。
屋根の修理であれば足場を組むとすぐに20万円は超えるのですが、小さな被害だと意外と大きな壁になったりします。
ぜひ台風シーズン前に保険の見直しをご検討ください。
さいごに
今回は「風災・雹災・雪災」についてのお話でした。
台風は毎年嫌でも発生してしまいます。
せっかく火災保険に加入しているのですから、払い損とならないように事故が発生したらしっかり使っていただきたいです。
今回のポイントです。
- 風・雹・雪による損害を補償
- 古い契約の場合は被害額が20万円を超えないと補償されない
- 新しいタイプの契約でも特約によっては20万を超えないと出ないものもある
- しっかり出る保険にするためには今の契約を解約して新しく加入しなおす
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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