国交省職員の損害保険料割引率が40%で批判されています

保険ニュース

ビッグモーターの件から様々な批判をされている損害保険会社。

特に損保ジャパン社の対応については多くの批判がされています。

そんな中で次のニュース記事を見つけました。

国民をナメるな!「保険料の割引率なんと40%」国交省職員が損保ジャパンから受けた「特別ズブズブ厚遇」 | アサ芸プラス (asagei.com)

過激なタイトルですが、今回はこの記事について解説していきたいと思います。

記事の概要

この記事では大きく分けて次の2点の内容が書かれています。

  1. 国交省の職員向けの団体扱い損害保険料が40%も割引されている。
  2. 我々が加入する保険料は年々上昇している。

ついでに「損保ジャパンも国交省も、顧客と国民を舐めている」とまで書かれています。

国交省の職員向けの団体扱い損害保険料が40%も割引されている

一見驚くべき割引率ではありますがこのような割引は国交省に限った話ではなく多くの企業で利用されています

民間企業に勤務している私が加入している傷害保険も50%近くの割引がされています。

会社ごとに割引率は異なるもののある程度の規模であれば団体制度が設置されているのが普通です。

そして団体扱制度は保険会社、加入者双方にメリットがあります。

その団体扱制度について以下に解説します。

損害保険の団体扱い制度とは?

給与の支払者(今回は国交省)があらかじめ給与から保険料を天引きし、まとめて保険料を保険会社に支払う仕組みです。

本来保険料は契約者が口座振替の設定をしたりコンビニや郵便局で払込票を使用して支払います。

しかし、これでは口座に残高がなく振替できなかったり払込票での支払いを忘れてしまうなどの問題もあります。

給与天引きであればその心配がなく、確実に保険会社は保険料を集金できるというメリットがあります。

加入者にとっては普通に加入するよりも割安(今回では40%)で保険に加入することができます。

ちなみに団体制度は10人から利用することができます。

我々が加入する保険料は年々上昇している

自然災害の増加に伴い、保険会社が支払う保険金も増加しています。

この収支調整のため、特に火災保険料が年々上昇しているのは事実です。

団体扱い制度利用者もこの値上がりの影響を受けています。

損保ジャパンも国交省も、顧客と国民を舐めている

そんなことないです。

まとめ

今回の記事は、おそらくビッグモーターの問題を取り上げる一環として、損保ジャパンを批判する意図で書かれたものと思われます。

保険制度を知っている側からすると団体制度と割引率については当たり前のことですが、知らない人にとっては保険会社を批判する格好の材料となります。

ニュース記事は炎上させる目的で書かれることも多いので正しい情報を確認することの重要性を改めて感じました。

最後に、ビッグモーターの問題については早急に原因が解明され、適切な対処が行われることを望むばかりです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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