取引先の倒産による貸倒れや入金遅延。保険で対応できます。

損保

日本の商取引は掛けで行うことが一般的です。

掛け取引のメリットはその都度お金を払わなくていいので月に1回の支払いで済むなど処理が簡素化されることなどがあります。

ですが掛け取引にも取引先の倒産による貸し倒れや差し押さえ、入金遅延などが発生するというデメリットがあります。

実際貸し倒れリスクは感じているものの対策をしていない、対策がわからないという経営者の方が多いようです。

でもそれを保険で対策できるとなればどうでしょうか。

今回は売掛債権を保全する保険、取引信用保険についてお話します。

取引信用保険とは

売掛金が回収できなくなった時に、その回収できなかった分を保険金で受け取ることができます。

これにより、売掛金が回収できなくてもキャッシュフローを安定させることが可能です。

取引先の倒産や差し押さえ、一定期間以上の入金遅延が発生した場合に保険金の支払いとなります。

ただし、貴金属系の販売など保険金の支払いが対象外となる業種もあるのでご注意ください。

取引信用保険のデメリット

加入がものすごくめんどくさいことです。

加入時、契約更新時に未回収債権額や取引先情報など多くの情報を保険会社に告知する必要があります。

告知の手間や内部情報を開示しないといけないことに対し抵抗があるため加入しない方が多くいらっしゃいます。

加入時だけならまだしも更新時も必要となると加入しないことを選択されるケースが大半となっています。

デメリットを解消する画期的な保険が登場

2023年1月からデメリットである手間を解消し、業種と直近の会計年度の売上高のみで加入できる商品が販売されます。

損保ジャパンの「ビジネスマスタープラス」という商品です。

この商品は複数の補償を組み合わせることで事業者が抱えるリスクを包括的にカバーしようという商品です。

今まで売掛債権の保全の補償はなかったのですが2023年1月から新たに販売されることになりました。

ビジネスマスタープラスのデメリット

大きく分けて2つ考えられます。

複数の補償が必要

商品の構成上、複数の補償にまとめて加入する必要があります。

売掛債権の補償以外にも加入しなければならないため、すでに加入している保険と比較が必要となる可能性があります。

裏返しの考え方にはなりますが、保険を見直すいい機会になると考えてもいいかもしれません。

いろんな保険が一つの契約にまとまるので今後の手続きも簡便になる点はメリットとも言えます。

保険金額が低い

保険金額の最大値が300万円です。

大口先から回収できなくても300万円までしか保険金を受け取ることができません。

大口先は大丈夫、小口先が心配だと考えている方であればデメリットにはならない部分です。

さいごに

今回は取引信用保険についての紹介でした。

売掛債権の回収については事業者が常に抱えるリスクです。

特に最近ではコロナによる倒産なども発生しています。

道連れ倒産の被害に遭うリスクを減らせるので加入をご検討下さい。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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