保険料は固定費用として家計や企業の損益にダイレクトにひびくものです。
なので月々の固定費用を抑えるために保険を見直す方が多くいらっしゃいます。
例えば保険の見直しの例として、健康保険がある上に高額療養費制度があるから医療保険やがん保険には入らないという方が多いのではないでしょうか。
医療保険やがん保険であればそもそも加入しない、加入してても解約してしまえば見直しはおしまいです。
ですが、基本的に入らないといけない保険の見直しはいかがでしょうか?
火災保険では火災保険自体は必要だけど特定の補償はいらないというケースも多々あります。
今回はその対象として風災のケースをまとめていきます。
そもそも風災補償とは?
風災補償とは突風等により建物等が破損した場合に使用できる補償です。
風災だけでなく、雹によるものや雪によるものも保険の対象となります。
また、風災ときくとまずは台風が思いつくかもしれませんが、低気圧による強風等、風が原因によって引き起こされた事故であれば補償の対象となります。
風災等の概要はこちらにもまとめてありますのでご覧ください。
風災が不要なケース
風災を不要とするケースとして個人的には以下の2つのケースがあると思っています。
風災が不要な2つケース
- 保険の対象が地下に存在する場合
- 一人暮らしの賃貸住宅にお住まいの場合
1.保険の対象が地下に存在する場合
例えば地下街にお店を構えている場合、台風等が発生しても中の建物まで被害がいくことは稀です。
そもそも使う機会が発生しない立地に保険の対象があるので風災が不要になります。
地下街にお店を構えている事業主の方は一度外すことも検討してみてはいかがでしょうか。
2.一人暮らしの賃貸住宅にお住まいの場合
賃貸物件の場合、そもそも保険の対象は建物ではなく、家財になります。
一人暮らしで少額の家財しか持っていなかったり、壊れても買いなおせるくらいの資金的余裕があるのであれば風災の補償は不要だと思います。
なお、賃貸住宅にお住まいの方は家財に火災保険をかけることになりますが、セットで加入する「借家人賠償責任補償保険」が重要です。
こちらまで不要だと思って保険自体を解約しないようにしてくださいね。
借家人賠償責任補償保険についてはこちらをご覧ください。
風災が必要なケース
先ほどの2ケースに当てはまらない環境にお住まいの方はすべて必要だと思っています。
かなり頑丈な建物で台風では屋根が破損したりしないから不要だと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、風災補償は次のような風による間接的な被害も補償の対象になります。
風災の補償対象となる間接的な損害
- 隣家の屋根が風で飛ばされ、自分の家にあたり外壁や窓ガラスが破損した。
こういう事故が発生した場合、隣家に賠償を請求することができません。
一般的に賠償というのは法律上の不法行為として責任が問われる場合を指します。
台風等による自然災害で発生する事故は不可抗力となりますので隣家に賠償請求することはできません。
なので、賠償金を受け取ることもできず修理費用が実費になってしまうので風災補償は必須になります。
風災補償を外せる保険会社は?
元々風災の補償は基本補償として自動的に入っていることが多く、外せる保険会社自体が多くありません。
なので選択肢としてはかなり狭くはなっていますが、家庭用の火災保険と企業用の火災保険でそれぞれ販売はされているので紹介します。
家庭用の火災保険
日新火災海上保険株式会社の住宅安心保険(総合型)が風災を外すことができます。
日新火災はネットで加入できる賃貸住宅入居者向けの保険がありますが、こちらは風災を外すことはできません。
外したい場合は直接保険代理店とやり取りする必要があります。
なお、この保険会社は騒擾の補償が外せません。
保険料に大した影響はありませんがご注意ください。
騒擾についてはこちらをご覧ください。
企業用の火災保険
損害保険ジャパン株式会社の企業総合補償保険が風災を外すことができます。
従来の企業用の火災保険にはなかった不測かつ突発的な事故まで補償できたりかなり柔軟性のある火災保険です。
企業用と書いていますが、法人だけでなく、保険の対象に住居部分がなければ個人の方も加入することができます。
個人的には企業向け火災保険のなかで一押しの保険商品です。(私は損保ジャパンの社員ではありません。念のため。)
さいごに
今回は風災を外すケースについての記事でした。
今回のポイントは以下の通りです。
- 地下に物件があったり、少額の家財しかもっていない場合は外してOK
- 家庭用火災保険は日新火災の住宅安心保険で風災が外せる
- 企業用火災保険は損保ジャパンの企業総合補償保険で風災が外せる
皆様の固定費用の削減の参考に少しでもなれば幸いです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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