「こんなん無理やろ」から始まったFP1級学科合格勉強法

FP1級

2022年5月22日にFP技能士の学科試験があり1級を受けました。

自己採点では基礎が76点、応用が83点の計159点でした。

ですが点数の通知をみると153点となっていました。

なので実際の応用の点数は自己採点より6点低い77点ということになります。

それでもそこそこの点数で合格することができました。

今回は私がFP1級の学科合格見込みまでにやったことなどをまとめていきます。

今後受検される方にとって参考になればと思います。

 勉強期間と勉強時間

勉強期間は3か月弱です。

2022年1月に2級の試験を受け、3月4日に合格発表がありました。

その日にテキストを買いに行き翌日3月5日から勉強を開始しました。

勉強時間は平日は3~4時間、休日は10時間くらいです。

トータルで300~350時間くらいかと思います。

ですが勉強しながらSNSしたり遊びながらやっていたので実際にやっている時間はこれより短いです。

勉強をしようとしている時間が大体これくらいっていう感じです。

 使った教材とその感想

テキスト

テキストはTACのみんなが欲しかったシリーズを使用しました。

3級を受検したときにこのシリーズを使って合格することができました。

2級はインターネット上ではそれなりに評判が良かった日経の王道問題集を使用しましたが正直なところもう一つ欲しい情報がなく微妙だと思いました。

1級ではそもそも教材の選択肢が少なくきんざいがTACしかないのですが、今までの印象からみんなが欲しかったを使用することにしました。

使った感想としては必要な情報は載っているものの十分ではないのかなという感じです。

不安な分野があれば同じくTACが出している分冊の合格テキストを購入するのもいいかもしれません。

※6単元分ありますがライフのみ掲載しておきます。

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問題集

問題集もみんなが欲しかったシリーズを買いましたがほとんど使用しておりません。

問題と解説が分かれており、個人的には使いにくく感じました

ですが、回答をノートなどにかいて後で一気に答え合わせをしたりする勉強法をされる方であれば全然問題ないかと思います。

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書店で立ち読みした程度の感想ですが、同じTACで問題集を購入するなら合格トレーニングのほうがいいと思います。

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結局みんなが欲しかったの代わりとしてきんざいから出ている精選問題集を使用しました。

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基礎編の問題演習は後述する過去問道場様を回すだけで十分なので、問題集の基礎編は数回だけやって応用問題の演習を中心に使用しました。

その他使用したもの

きんざいの公式サイトに掲載されている応用編の過去問2019年5月から2022年1月の8回分。

きんざいが出している予想模試とTACが出している予想模試を購入し応用編を中心に使用しました。

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 使ったWEBサイト

過去問道場様

FP1級 過去問道場🥋 (学科)【完全解説付】|FP1級ドットコム (fp1-siken.com)

FPに限らず宅建やその他の資格でも有名な過去問道場様。

私はFP2級の時からずっとお世話になっております。

基礎編の対策はこれをやりこむだけで十分だと思います。

というか私はほとんどこれしかやっていません

FP1級Wiki様

無料WEBテキストFP1級Wiki – FP1級Wiki (fpwiki.com)

基礎編、応用編ともに丁寧な解説が書かれております。

特に応用編の計算問題に関してはこちらのサイトがなければかなり苦労していたと思います。

初めて応用を解く場合は、問題を見ながらFP1級wiki様の解説を読むことをお勧めします。

応用編中心に利用しましたが、基礎編に関してもしっかり解説されておりテキストで理解が不十分だったところをこちらで補うような使い方もしていました。

FP過去問解説様

1級FP過去問解説(2級と3級も解説中!)~ファイナンシャルプランナー資格の過去問を無料解説~ (fp1test.com)

きんざいに掲載されている応用の「模範」解答では解説があまりにも不十分なため、応用問題の解答解説はこちらを利用して勉強しました。

きんざいに掲載されていない過去の応用編の問題も掲載されているので問題量を増やしたい方はぜひこちらをご利用ください。

YouTuberほんださん

(26) ほんださん / 東大式FPチャンネル – YouTube

各単元ごと理解しやすいように解説動画を作ってくださっています。

最初からこちらの動画で勉強するのもいいかと思いますが、私はテキストや問題集をやっていて理解ができていない範囲を見つけてからその単元だけを見ることにしました。

特に雇用保険の高年齢関係は種類も多く整理できていませんでしたが、動画を見ることで一気に整理できました。

ツイッター

勉強は孤独です。

一人でずっとテキストや問題と向き合い続けないといけません。

でもツイッターでFP1級を受ける人と情報交換しつつ勉強することでモチベーションの維持にもつながりました。

わからないところをツイートすればいろんな人が教えてくれるのもすごく助かります。

だからといってわかってそうな人にガンガンリプやDM送っていろいろ質問するのは無しです。

相手が送ってくれてもいいって言っているのなら大丈夫かもしれませんがそうでないのにやるのはマナー違反です。

ツイートして回答がつくのを待つのです。

ヤフー知恵袋スタイルです。

 基礎編の勉強方法

段階別にかけた時間と合わせて書いていきます。

()内がそれぞれにかけたおおよその時間、期間です。

また、私は基礎編の勉強を重要視しています。

こちらの記事もご覧ください。

1.テキスト流し読み(1週間くらい)

とりあえずテキストを1回読みます。

この時点で理解する気は全くなく、FP1級のボリューム感や単元ごとの深さなどざっくりイメージをつかむ感じで読みます。

このとき私はテキストに線をひいたり書き込みは一切しません

テキストめっちゃきれいです。

お茶をこぼしてシミができているくらいです。

私は今回に限らずテキストや問題集に書き込みをしたり、個別にノートを作成したり、パソコンで別途まとめたりもしていません。

書き込みやまとめをしない理由

  • 書き込みをしない理由・・・テキストに小さい文字で書きこんでも見にくくなってしまう
  • 線をひかない理由・・・重要な項目が多すぎて線だらけになってしまう
  • まとめをしない理由・・・めんどくさい

もちろんこれは私のやり方なだけであって書き込みや線引きを否定するわけじゃありません

むしろ私のやり方がへたくそなだけで書き込んだり線ひいたりするほうが効率が上がると思います。

2.過去問道場4択に挑戦(1週間くらい)

一回テキストを読んだ後は過去問道場の4択問題に取り掛かります。

全問やる必要はなく、各単元50~100問くらいやってみるくらいでいいと思います。

正解率は気にせずFP1級の問題の作り方を見ることにしました。

おそらく多くの方ががここで心が折れるのではないでしょうか。

私はこの時点で「こんなん無理やろ・・・」と思いました。

2級とは全然違う文章量で全部正解に見えるし全部不正解にも見える。

唯一仕事でやっている損保だけは癒しでした。

本業でやっている分野があればそこから手を付けるのもいいかと思います。

3.過去問道場の一問一答をやりこむ(1か月くらい)

ここから本格的にスタートです。

一問一答の解説を読んでインプット、問題を解いてアウトプットを同時にやっていきます。

私が合格見込みの点数をとれたのは一問一答をやりこんだからといっても過言ではないと思っています。

最終的に一問一答は正解率8割くらいを目指してやっていました。

私が一問一答をやりこんだ理由として2つあります。

一問一答をやりこんだ理由

  • 確実に一問一問とりかかれる
  • 休憩しやすい

私は4択をやっているとき、1択目が正解だと気づいたときほかの問題を見ずに進めてしまう癖があります。

また、4択の場合わからなくても消去法を使えば正解できることもあります。

本番ではそれでも問題ありません。

ですが勉強の段階では問題で出されている4択すべてが教材になります。

各選択肢がなぜ正解なのか、不正解なのかを考えることが過去問演習では必要です。

一問一答には消去法は存在せず絶対にその問題と向き合う必要があるため、最初の段階で取り組むには最適だと思っています。

ですが、一問一答には計算問題がほとんど出ないというデメリットもあります。

一問一答という問題の性質、本来4択問題という性質から考えるとどうしようもない部分ですので、そこは4択でカバーする必要があります。

ちなみに試験直前の一問一答の進捗は下の画像です。

4.過去問道場4択をやりこむ(試験日まで。大体1か月くらい)

一問一答で8割近くの正答率になってきたら次は4択でやりこんでください。

一問一答では出なかった計算問題もありますが、ある程度出題パターンが決まっています

そんなに計算に時間がかかるような問題もありませんし何度かやればすぐ身につくと思います。

4択の1週目では間違えた問題はその都度テキストを見直しました。

試験日1週間くらい前から今の実力を測るために通しで過去問道場様収録の問題を解きました。

下の画像はその時の成績の画像です。

通しチャレンジで9割の正解率を出せるのなら本番でも7割は取れるのかなという印象でした。

あともう1週できたのならさらに本番で点数をあげられたと思っています。

それくらい過去問をやりこめば取れる試験です。

ちなみに最終的な試験直前の全体の成績が次の画像です。

番外編 最初に単元別過去問道場

過去問道場様の機能に単元別に出題するものがあります。

単元別というのはライフのうち社会保険のみ出題するという感じです。

個人的に勉強のスタートはドリル学習が最適解だと考えており、この単元別出題は最初のとっかかりにぴったりだと思います。

私がこの機能に気づいたのは試験の後でした。。。

 応用編の勉強方法

これも段階別に説明します。

1.問題をみながらFPwiki様の解説をみる(1週間くらい)

穴埋め問題はある程度できました。

ですが計算問題に入ったとき、どの単元も解ける気がせず絶望。

老齢厚生年金なら2級でもやったのである程度わかりましたがそれ以外がからっきし。

そこでFPWiki様の解説と同時に問題を見て解き方を覚えました

FPWiki様は実際に過去問にでた問題を使用して解説しております。

タックスの別表四の問題は今までにでてきたパターンを網羅しておりそのページを読むだけでかなり解くことができます。

もちろんそれ以外の金融や不動産なども丁寧に解説しているのでまずはここを見てください。

2.精選問題集の応用を1日1分野(2週間くらい)

ある程度FPWiki様の解説でやり方を覚えたら精選問題集で実際に解きました。

でも一つ一つが重くなかなか進まないので1単元ごとに区切ります。

5分野あるので5日で1週するイメージです。

最初は応用をやるとかなり疲れるので休みながらやってください。

解くときは解説見ながらで大丈夫です。

解説の書き写しする感じでもいいと思います。

3週くらいすれば大体解き方のイメージがついてくると思います。

3.精選問題集、きんざい公式サイトで印刷した問題、きんざい模試、TAC模試ぐるぐる(試験前々日まで。1か月半くらい)

精選問題集で解き方を覚えたらあとはとにかく実践です。

机に向かって勉強できるときは常に応用

それ以外は過去問道場様で基礎をやり続けました。

ここでは一日どれだけっていう基準は作らずやれるときにやれるだけっていう感じです。

4.試験日前日(12時間くらい)

最終日直前、私は手元にある応用問題すべてを解いてみようと思いました。

前々日に精選問題集の応用を解き、前日に残りをすべて解くことに。

このとき私は応用1週を30~40分程度で解けるようになっていました。

初見じゃなければ勝手に肘から下が動いてくれます。

印刷した過去問8回分、きんざい模試2回分、TAC模試3回分の合計13回分の応用を試験日前日に回しました。

指が痛かったです。

 試験本番に現れた敵

朝は早めにすっきり起きることができ、軽く過去問道場をやって試験会場へ。

基礎編と応用編で私が予想もしていなかった敵が現れました。

基礎編で現れた敵

最初から最後まで緊張との戦いでした。

今まで過去問道場でやったことのある問題でも緊張で冷静になれず悩む場面が多く、疑心暗鬼になりいくつか間違えてしまいました。

改めて問題を見直すとなぜ間違えたのかわからないようなものまで。。。

結果論にはなりますがもう少し落ち着いていれば8割は取れてたと思っています。

応用編の敵

尿意との戦いです。

基礎編から続く緊張でのどがカラカラです。

会場の自販機で緑茶が安かったので購入。

飲んでも飲んでものどが渇くので結局2本飲み切り、応用編に1本持ち込みました。

試験直前の説明の時から違和感があり、試験開始10分でしっかり尿意が。

結局見た瞬間反射で解ける問題はできたものの文章を読んで考えないといけない問題はほぼ適当。

不動産分野で出題された相続税の計算問題はとって当たり前のレベルなのですが、私は問題を読む気力がなく妹Cがだれの妹が判断できずに間違えました。

本当に飲み物には気を付けてくださいね。

 モチベーションの保ちかた

私の中ではモチベーションをあげる方法とモチベーションを維持する方法があります。

モチベーションを上げる方法

人によって逆効果になりかねない方法でもありますが、自分よりすごい人を見つけてください。

私の場合、SNSで同じタイミングで受験される方にすごい方がいらっしゃいました。

その方を見て自分のやる気を引き上げました。

この人がいないとここまで頑張れなかったと思います。

モチベーションを下げない方法

FP1級の問題に初めて取り組んだ時におそらくみんなが思うであろうこと。

「こんなん無理でしょ」

私も思いました。

とんでもないものに手を出してしまったと。

でもこの後に一言付け足して考えてください。

「こんなん無理でしょ・・・”今はね”

”今は”解けなくていいんです

誰でもやり始めた瞬間。

”今は”解けません。

本番までに解けるようになっていればいいんです。

わからない問題にぶつかって心折れそうになった時、”今はね”の言葉を思い出してください。

それだけで少し気が楽になると思います。

またやり続けていると正解率が伸びずにモチベーションが上がらないこともあると思います。

勉強がしんどくなってやりたくない日もあると思います。

そんなときに無理してやる必要もありません。

当然私もそういうときがあり”今はね”を使っていました。

「勉強やめよう・・・”今はね”」

 さいごに

今回はFP1級学科の勉強法についてでした。

高難度試験に対する合格の裏技なんてありません。

正攻法、王道で正面からぶつかっていくしかありません。

私の勉強方法の結論としては基礎編は過去問道場様をぶん回し

応用編は手元にある教材をぶん回すだけです。

ただし、ただ回すだけではなく精度の高さは求められると思います。

上の画像のように通しで9割を超える正解率は出さないと本番では厳しいと思います。

ですが、逆にいえば過去問演習だけで合格できる試験だとも言えます。

FP1級は文字通り努力すれば取れる資格です。

過去問道場については画像でもあげたように4択で2500問弱、一問一答で7300問強。

応用については回数を出していませんでしたが、各5週くらいやったと思います。

これを真似しろとは言いませんしこれやれば絶対に合格できるとも思っていません。

あくまでも一個人が学科合格のために意識してやったことをまとめました。

鵜呑みにはせず取り入れられそうなところを取り入れて皆さんの勉強の参考にしていただければと思います。

ここまで読んだいただいてありがとうございました。

コメント

  1. 1級初心者 より:

    はじめまして過去問道場で基礎編を回したとの事ですが、過去問何回分の範囲で行ったのですか?

    • 1級初心者さんコメントありがとうございます。
      2022年5月に受検した際に過去問道場に掲載されている分ですので2014年1月~2022年1月の19回分を行いました。
      1回ずつ順番にやるわけではなくランダム出題でやり続けていました。

  2. 1級初心者 より:

    ご返信ありがとうございます
    基礎は一問一答で10回分の範囲で回してますが足りてない気がするので増やします。
    道場の一問一答に出てこない基礎問題には未だ手付かずな状況なので、ギア入れてがんばります。

    • 一問一答は得点源になる計算問題が出ないのがネックですよね。
      実際2014年の過去問の選択肢から出てる問題もありましたのでできる限り回すのがおすすめだと思っています。
      5月試験までまだまだ時間はありますので、解けなくても焦らず頑張ってください。

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